2024/03/29 投稿者 : rs-admin
ブログカテゴリ : C6, CITROEN, お役立ち情報, 修理・車検
ハイドロニューマティックのシステムの開発が止まり早10年以上が経っている事でしょう。
何時まで開発を進めていたか定かではありませんが、社内でも止めるにあたってそうとう
議論があったと推察します。
最新のハイドローリッククッションと言うショックアブソーバーが高い評価を得て、
ハイドロの継承とか大きな違いはないとか言われていますが、そうとうサービスリップでは
ないでしょうか。
そんなハイドロを支えているのは窒素ガスが入っているスフェア(玉)とLDSと言う
専用の作動油です。
その作動油LDSはC5Ⅰからのオイルで、それ以前はLHMと言うオイルでした。
簡単に説明するとミネラル(LHM)オイルとシンセティック(LDS)オイルの違いです。
純正は透明に近いお茶色、OEMは鮮やかなグリーン色のオイルですが、見た目とは違い
ゴム類シール類に攻撃性の高いオイルです。(漏れるわけだ~)
そのオイルはタンクに貯めてあり、ポンプを介してサスペンション送られ、またタンクに戻り
血液みたいに常に流動しています。
タンクはハイドロニューマティックサスペンションには必ず付き物で新旧問わず必ず
ボンネット内にあります。
そのタンクのオイル管理はC5以降個人ではできなくなりました。
C5Ⅰはタンクがクリーム色でMAXのメモリがあり透かして量が見れましたが、C5Ⅱ
C6は黒タンクで、外からオイル量は全く見えません。
長くなりましたが本題です。
少々古いハイドロを経験されたオーナー様は、タンクのキャップを開けてオイルの量を確認
する癖があるようです。
儀式としては車高をLOWポジション(一番下)に下げて、タンクキャップを外して中を
覗いてオイルがどこまであるか確認するようです。
写真のようにオイルは見当たりません。
見えないと不安になるんですね~ 少ねえのか? 足りねえのか?!
居ても立っても居られなくなりオイルを足したくなる中毒です。
ここで足したらOUTですよ~~。
C5以降のハイドロは、診断機に繋いで足回り系のラインに残っている圧の掛かったオイルを
タンクに戻す作業をします。(減圧作業)
タンクにオイルが戻ると写真のようにオイルが顔を出します。
安心してください 入ってます タ~ンク どっかで聞いたような
足りないと思って足してしまうと減圧した時にオーバーフローしてオイルの海に
なりますので私が困ります。
勝手に足すのは止めましょう。