2025/03/26 投稿者 : rs-admin
ブログカテゴリ : CITROEN, PEUGEOT, 修理・車検
表題が変わりますが、2回に分けてプジョー208車検でお伝えしてきた3回目です。
プジョー208の問題では無くてピュアテック1.2Lエンジンの問題なのです。
結局、エンジンオイルがタイミングベルトを溶かし、溶けたベルトの繊維がオイルポンプ
吸い込み口に詰まり、油圧が下がり各摺動部分を十分に潤滑出来るオイルを供給できず
エンジンを痛めてしまうのです。
もちろんタイミングベルト交換も早期にやってきます。
取説には記述があります。(208の取説から抜粋)
●消耗品、アクセサリーについて
プジョー208に使用する消耗品やアクセサリー類は、プジョー
の純正部品をご使用ください。市販されている汎用の消耗品
やアクセサリー類のなかには、車の機器に適合しなかったり正
常な作動を妨げる可能性がある製品が含まれていることがあり
ます。プジョー車本来の安全性や耐久性を損わないためにも、
純正の部品やアクセサリー類のご使用をお勧めします
ターボエンジン車には、必ず指定されたオイルのみを使用してください。
推奨オイル
エンジンオイル(1.2リッターエンジン車)
TOTAL QUARTZ INEO FIRST
(0W-30)
ターボエンジンは推奨以外のエンジンオイルを使用不可と記しております。
新車保証が残っている場合、この問題が起きた時に推奨外のオイル使用は、
保証を受けられなくなる懸念はありそうです。
しかし、リコールが出たと言う事は指定オイルでも問題がある?またはどのエンジンオイルを
使用しても問題が起こる、そう 構造上の問題(タイミングベルトをオイル漬け)でオイルの
問題では無いのではないでしょうか。
EU圏では走行7万キロ前後で問題が出る事が多いようです。
以下はシトロエンC4後期1.2Lターボエンジンでの事です。
走行は6万キロを超えた所です。
オイルパンを外すとオイルポンプの吸い込み口が出てきますが、網の目が全く見えない
状況で溶けたベルトの繊維が張り付いています。
清掃時に出てきた溶けた繊維です。
写真では判りずらいでしょうが、掻き出しただけでこの量です。
清掃後はオイルポンプの吸い込み口の網目が良く判ると思います。
ピュアテックエンジンですが、C4はオイルパンがアルミ製で、その後スチール製に
変更しています。
見えない所でコストダウンですね。
総括するとエンジン性能はとても良いがアフターに問題が出る事は間違えないです。
日本国内でもシトロエン/プジョー合わせて数万台は走っているでしょうから
今後、仕事が増えそうです。
中古車を購入検討されている方は、良くクルマを見て(記録も含めて)問題を抱えている
状態のクルマを購入しないよう注意して頂きたいと思います。