2015/08/12 投稿者 : rs-admin
エグザンティアのY様のご紹介で点検整備のご依頼を戴きました。
群馬県のS様のエグザンティアSX、今では珍しい左ハンドルです。
色も希少なゴールド?ベージュ?正式な名前は忘れましたが、春日部のA様と
同じ色です。
気になる所を箇条書きにしてきて頂きました。
基本的な点検を済ませてS様の自己申告カルテを見ながら確認していきます。
最近エンジンの下周りにオイルが漏れた跡があるとの事で確認。
ハイポンプのオイルの吸い口のホースがかなり硬化していて濡れていました。
ホースを抜いたら口が割れてクラックも入りました。
応急処置は止めて、部品があるうちに交換する事にしました。
タンクからポンプとプレッシャーレギュレターに繋がるインテークとリターンが一対になって
いるホースを交換します。
合わせて交換できる物は一緒に交換が工賃の節約です。
一緒にLHMオイルの交換、タンクの清掃。
ミッション側のエンジンマウントも交換しました。
マウントはABSユニットの下にあるので少々厄介です。
S様にお聞きした所、過去に交換歴は無いようです。
比べてみれば潰れていて細かなクラックも入っていました。
フィルターは清掃で、タンクリングのみ交換しました。
今回はユニルオパールのLHMオイルをチョイスしました。
スロットルの清掃。
サイドの清掃用の点検口も開けて清掃します。
ここは1年に一度は清掃したいものです。
ISCバルブの汚れも確認できます。
ここの清掃はデーラーではやらないようです。
どのXantiaのコルゲートチューブも崩壊寸前で、触ればポロポロと割れて
しまいます。
バッテリーハーネスやABSハーネス等、コード類のチューブは殆ど傷んでいます。
ECUに入るハーネスもご覧の通り。
交換しているクルマは殆どありません。
そんなに重要なのかって・・・
重要なんです古くなったクルマには。
エンジンルームは長年の熱でチューブが崩壊してしまうほど劣悪な環境なんですよ。
外側のチューブが無かったら何が傷むか考えてみてください。
コルゲートチューブはハーネス(線)を守る防波堤の役目をしているのです。
インジェクターに行く配線のチューブが影も形も無くなっていました。
もちろん交換です。
ざっとエンジンルーム内は6割位交換しました。
Xantiaも初期モデルから20年を超えました。
すでに通常の整備だけでは乗り切れませんので色々な事がおこります。
毎年点検していても予想外の事がおこります。
大好きで乗っている愛車だと思いますので、点検や修理に妥協はしないで頂きたいです。
これはお願いで~す。
前後のスフェアを交換しました。
OEMのグリーンの玉に交換です。
メインアキュムはまだ大丈夫でしたので見送りました。
仕上げはカーボンインテーククリーニングとエンジンオイル交換です。
フラッシングとオイルフィルターも交換です。
S様には満足頂ける仕上がりになったと思います。
S様、遠くからご入庫頂き有難うございました。