2024/01/24 投稿者 : rs-admin
エンジンマウントのお話です。
どの車にも必ずエンジンマウントは付いています。
エンジンルームにあるエンジン本体をマウントで支えています。
基本的には3点、右側で支える・左側で支える・下側で支える です。
支えるだけでは無くて振動も伝え難くしています。
基本的には金属でできた型にゴムのブッシュが圧入してあります。
右側のマウントはこの隙間に付いています。
写真はC6に付いているエンジンマウントで交換時期です。
走行10万キロまでに必ず1回は交換します。
街乗りメインのクルマはもっと早くに交換時期が来ます。
何時交換したら良いか中々判断できないので、定期点検で整備士の方から交換時期です
と指摘されたら、素直に交換しましょう。
ぱっと見は痛んでいるかどうか判断できにくい所に付いています。
しかし、ご覧のように外して見るととっくのとうに交換時期を過ぎています。
写真上のマウントはトルクロッドで前後の動きを規制していますが割れて全く役立たずです。
写真中はメインのマウントで、主に支えているので重量が直にかかり、ひび割れて潰れます。
写真下はメインマウントをひっくり返したところで、マウントゴムの中にオイルを封入して
いて振動を吸収しています。
既に無数にひび割れてオイルも漏れだしています。
マウントは交換すると違いがはっきり判る物で、できれば早めの交換をお勧めいたします。
特にトルクロッドはブッシュの耐久性が低く、2年くらいでひび割れが始まります。
左側にもミッションケースについているマウントがありますが、今回は割愛します。
ここも10万キロまでに交換する事が多いです。
このマウントはブッシュが切れると走り初めに「ゴゴゴゴウ」とはっきり異音が出て
加速をためらうぐらいの違和感があります。
こうなる前に交換しましょう。
そして最後は下側のマウントです。
エンジンは加速時に後ろに倒れ、ブレーキを踏むと前に倒れようとします。
このマウントは、エンジンの前後の動きを規制しています。
写真はブッシュが割れて半分無くなっています。
こうなると、スナッチ(前後に動く症状)が大きく、加速からアクセルを戻すだけで
ガックンとエンジンが動き違和感モリモリです。
ディーラーでは下側のマウント交換は、アルミブロックごとの交換になり、大きな
出費になりますが、ウーノでは安価なブッシュのみを入れ替えています。
特に下のマウントが潰れると上のトルクロッドの寿命が短くなります。
マウント類は早めの交換をお勧めします。