2013/01/08 投稿者 : rs-admin
ブログカテゴリ : 修理・車検
こんばんは。
最近、「BXはどうですかね?」 と聞かれることが多くなりました。
乗ってみたい、また乗ってみたい、Xantiaから乗り換えたいと様々です。
中古車情報にもいくつか出ています。
私はボビンのBXの新車の時から携わっています。
BXをお供にしたいと言うならば見極める目も少しは養って頂きたいと常々思っています。
それだけBXと言うクルマは幸せにも、不幸にもなりえます。
まず部品の供給が悪い(既に純正パーツの生産終了を迎えています)ですので、
保証付きは内容をよく確認をする事をお勧め致します。
Unoでも修理依頼は多いですが、下回りを見てひっくりかえりそうになる事があります。
リターンホースが短く切っていくつも継ぎ足してあったり、本来あるべきパーツが
無くなっていたりと、失礼ですが笑ってしまうこともあります。
オイル下がりも多いのでエンジンをかけて排気ガスの匂いを嗅いでください。
うっすら白煙が出ていたらOUTです。
20~30万円の出費は覚悟です。
昨年お預かりしていた宮城県のT様のBX19TZIハーフモデルです。
神奈川県のお知り合いから譲って戴いたとのことで車検と整備です。
オリジナルタワーバーを付けました。
BXにお乗りの方はご存知と思いますが、史上最強のボディ剛性です。
ダッシュボードのデフの吹き出し口の所は殆ど縦に割れます。
Fサスシリンダーのインナーチューブのベアリングが傷んでほとんどが車高が下がりません。
お座り状態です。
リヤサスのアームベアリングが削れてかじり「カキーン」と金属音がします。
また、いつの間にかタイヤがハの字になってしまいます。
すべて剛性不足です。
しかし、この剛性不足がこの乗り心地を実現しているから困ったもんです。
BXはエンジンオイル注入口がアブノーマルです。
オイルは、直接オイルパンへ落ちていきます。
あまり乗っていなかったようで白濁しています。
このキャップの右側のホースがインテークホースにジョイントされますので、ブローバイが
スロットルに直接入ります。
BXはスロットルが汚れます。
それは、ブローバイが直接入るからで、こまめのお掃除が必要です。
特にアイドルバルブがこのように真っ黒になります。
ここを綺麗に掃除しているBXはあまり見たことがありません。
デスビのオイル漏れも皆様がよく言う「お約束」です。
ここもオイルが漏れていないBXはあまりお目にかかりません。
シールを交換すれば止まります。
シールを交換しないで液体シールをごてまん塗っている物もよく見ます。
手に入らないアッパーブラケットもヒビが多く交換が必要です。
車高を一番上に上げれば目視できます。
この車もオルタの巻き込み防止カバーがありませんでしたので付けました。
(写真は付ける前です)
意味のないアースが付いていましたので取りました。
アースは付ければ良いわけではありません。
付けるのでしたら片方は必ずバッテリーターミナルのネガティブ(マイナス)側に戻して
ください。
年末で時間が限られていましたので、一度お返ししてまたお預かりすることになりました。