2012/04/16 投稿者 : rs-admin
ブログカテゴリ : CITROEN
こんばんは。
桜も今日が最後の見頃だったのでしょうか。良い天気でした。
今日は個人的な考えを書いてみました。
シトロエンが製造するクルマをこよなく愛する方たちが、色々な楽しみ方をしています。
オフ会で愛車自慢、情報交換、グルメな話などで楽しんでいるようです。
一番に話題に上るのが、修理や故障のメンテな話のようで、フランス車オーナーは取り分け
壊れ自慢がお好きなようです。
まあ、大げさな脚色で話も盛り上がるわけです。
しかし、ミクシー、ツイッター、フェイスブックと情報を交換する方法は沢山できました。
時代は変わりました。
その中で不安を煽ったりする大将がいるようで困っています。
どうも整備業を営んでおられるプロのようですが。
今まで気にすることもなく来ましたが、火の粉が飛んでくるようですと見過ごす訳にもいきません。
持論はご自分のブログだけで語って頂きたいものです。
シトロエンのクルマには他車にないハイドロニューマチックがあります。
その乗り心地を「絨毯を敷いた上を走るような」とか「水面に浮いているような」とか、
所ジョージ曰く「世の中のクルマは2種類ある。シトロエンかそれ以外」と言わしめたクルマです。
そんなクルマです、人生一度は乗って見たいと満身創痍で購入に踏み切る方もいるわけです。
それも最新式ではない物を・・・
購入決断には先ほどの情報ソースが役に立ちますが、大きな不安も一緒に付いてきます。
ここが肝、ああしちゃダメ、こうしちゃダメ、修理にいくら掛かったなどと、中には都市伝説も
盛りだくさんで眠れなくなってしまいます。
不安が大きくなればみんなで共有して「赤信号みんなで渡れば怖くない」となります。
そう言う情報が全てになってしまい、情報の中心にいる「大将 命」になっていくわけです。
先日お客様から相談を受けました。
「私のBXにアッシュは合わないと言っています。」と
既にUnoでアッシュに入れ替えています。
その情報を見せていただきました。
話をまとめると、BXやXMのZF製のミッションにアッシュATFやDⅢ規格をいれると壊れるとの事。
DⅡ(デクスロンツー)規格を入れないとダメと言い切っています。
粘度が合わなくてクラッチが剥離すると行っています。
なんでも2台壊しているそうです。
終いにはBMW純正のDⅡはダメで、トヨタのDⅡが濃い赤で触った粘度もあり入れたら
すごく良いとの事。
ちなみに粘度は、40度と100度の時にどのくらいの粘度か(センチストークで)
表記されています。
手で触った粘度あるなしで何も決まりません。色の濃さなど無関係で、デクスロンは
赤に着色と決まっています。
メーカーでも開発者が、プロトタイプで色々なテストをするそうですが、故障してバラして原因が
なかなか判らない事がよくあるそうです。
そのくらい、故障の原因特定が難しいのです。
DⅡをDⅢに替えてオイルの規格違いでクラッチ剥離だと分かるならばメーカーから
ヘッドハンティングされますよ。
お客様は素人です。こんな情報でイチコロです。
情けないのが長いお付き合いのお客様が迷うほど情報に翻弄されてしまう事です。
A/Tのルーツはアメリカで、たしかGMのデクスロン、フォードのメルコンと2つの規格から現在に
至っています。
主流はデクスロンになって行きますが、現在のA/Tはコンピューター制御で専用のATFと進化
しています。
その昔は、クジラの油を使ったりしたそうです。捕鯨禁止からATFの進化が始まります。
今でも宇宙産業にはクジラの油を使っているようで、クジラの油は一番凍らない油のようです。
まあアメリカは取るなと言いつつ、宇宙には使うと言う、お得意なダブルスタンダードですが。
このまま書くと終が見えなくなるので結論にいきます。
UnoとしてはDⅡをDⅢやアッシュに交換しても、それが故障の原因にはならないと思います。
開発者曰く、DⅡとDⅢを混ぜても問題が起きないようにミッションを開発してきているそうです。
(今までDⅡで、交換にDⅢを入れてもと言うことです)
私は新しい物を取り入れるときに必ずマイカーで試して(半年くらい)からラインナップに取り入れ
ます。
その時点でフューリングが悪ければお勧め商品にはなりません。
私の経験ではA/Tの故障の原因は多岐に渡りなかなか特定なんてできないのです。
そして壊れると一番簡単な言い訳、オイルのせいにしたがるのです。
もちろんオイル交換が呼び水で、故障することもあるでしょう。
しかし、その故障は時間の問題で起こり得ることなのだと思います。
新車からBX、XMと携わってきましたが、私の中ではZFの4HP14や18は耐久性に劣ります。
乗り方に左右されますが、6万km~10万kmくらいの寿命と思います。
オイルポンプの材質やシールの問題が多く、ドレーンしたオイルの中にアルミの切り粉が多く
混ざっているようですと要注意です。
オイルパンを外してフィルターや磁石に付いている鉄粉の状態を見ることも大事です。
その際プレッシャーレギュレターが邪魔をするので是非プロにお任せ下さい。
本当にシトロエンが好きならば、ひるまず、惑わされず、ごまかさずにコツコツ仕上げて、
オンリーワンのクルマにしてくださいね。
悪しからず。