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CITROEN BX Ⅱ

2016/04/22    投稿者 : rs-admin

ブログカテゴリ : CITROEN, 修理・車検

N様のBXの続きです。

s_DSCF1157

全くアイドリングしない原因の探求です。

今ではキャブレターを知らない人の方が多いでしょう。

キャブレターは今のコンピューター制御とは違って、冷間時(特に冬)は
エンジンが上手く回転を保てません。

そのためにチョーク機構と言う物があり空気の入り口にフタ(バタフライ)が
付いていて、そのフタを閉めて簡単に言うとガソリンを濃い目にして回転を高くして
暖まるまで回します。

これが暖気と言います。

私が免許取りたての頃は、エンジンを掛けて直ぐに走り出す事などできませんでした。
冬の朝の出勤時、暖気の為に、エンジンを掛けてクルマの中で体をゆすったりもじもじ
したりする人が多く見かけられました。

s_DSCF1151

点火装置もアナログです。
ディストリビューターと言う物が付いていて、通称デスビと呼ばれます。

デスビからスパークプラグまでコードが付いていてプラグコードと呼ばれます。
永井電子のシリコンプラグコードは誰もが交換したいチューニングアイテムでした。

そのデスビから電気がコードを伝わってスパークプラグに火が飛ぶわけですが、
機構上、回転が上がると(高回転)火が飛ぶタイミングが遅れるので遅れないように
修正する装置が内蔵されています。

それを進角と呼びますが、進角させる為にキャブレターの一部から負圧を取って
進角させています。

長~~い説明になりましたが、写真はその進角させるホースにクラックが入っていて
軽く引っ張ったら切れました。

進角できない状態でした。

CITROEN BX Ⅱ

アイドリング不良の原因はソレノイドバルブでした。

このソレノイドバルブが付いているキャブレターはあまり見かけたことがありません。
単純に電気で棒が出たり引っ込んだりするだけのものです。

外して作動点検したら全く動きませんでした。

私はもともとない方が良いと思っていたので、加工して機能を殺しました。

何事も無かったようにアイドリング。

s_DSCF1162

カーボンも取りました。
これでかなり調子よく回るようになりました。

s_DSCF1188

そしてヒビだらけのタイヤ交換です。

s_DSCF1189

タイヤはミシュランの選択幅が無いのでピレリをチョイス。

ピレリP1 ベルデにしました。
ベルデはアジア向けでは無くてEUで製造しているタイヤです。

個人的に最新のエコタイヤは合わないと思っていて、設計の古めのタイヤの方が
相性が良いと感じます。

CITROEN BX Ⅱ

つづく