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シトロエン/プジョー・1.2L(HN系) エンジンの問題点③

2026/06/23    投稿者 : rs-admin

ブログカテゴリ : CITROEN, PEUGEOT, お役立ち情報, ピックアップ, 修理・車検

シトロエン/プジョー・1.2L(HN系) エンジンの問題点③

前回の続きです。

何故? エンジンオイル消費がだんだん多くなり、走行距離が10万㎞~20万㎞と
過走行になるにつれ1,000km走行で1L位減るようになる例もあります。

極端な話、3,500km走行でエンジンオイルが空になる計算です。

基本的にオイルが減ると言う事は2つの現象から起きます。(オイル漏れは別です)
⓵オイル下がり
 吸気バルブのシールが強い酸性になったブローバイガスの影響でシールが硬化して
 密閉度が下がり燃焼室にオイルが侵入して一緒に燃えてしまう。
⓶オイル上がり
 ピストンリングがカーボン等の影響でリングの張力が落ち(固着)オイルが燃焼室に
 侵入して燃えてしまう。

いずれにしても燃やして減ると言う事です。
エンジンオイルが減ったままの走行はエンジンを痛め、寿命を極端に縮めます。

まず直噴エンジンはカーボンの堆積(影響)がとても早く、ポート噴射式に比べ2倍位の
速さで堆積すると経験から感じます。

カーボンは色々な悪さをします。
直噴式はバルブに一切燃料が付着しない為に、バルブの屋根部分から燃焼室のルーフや
インジェクター噴射口と至る所にカーボンが急速に堆積します。

ピュアテック1.2Lエンジンのカーボン堆積20260623_0001

写真は実際にこのエンジンヘッドを分解して撮ったものです。
走行4万㎞弱のエンジンでこの堆積量は異常です。

カーボン堆積は燃料と空気の混合比を狂わせ、各気筒の圧縮比を狂わせエンジン不調を
引き起こします。

直噴エンジンは構造上、バルブ/ピストンヘッド/燃焼室ルーフ/ピストンリング周辺に
カーボンが堆積しやすいのです。
そしてこのエンジンは、ピストンリングが低張力リングを使用していて極力摩擦抵抗を
減らす工夫がされています。

このカーボン堆積はエンジンオイルの交換サイクルを伸ばす事でさらに促進されるのです。
そして低張力のリングは固着しやすくオイル上がりになりオイルが燃えて減るのです。

私が考える対策は、走行5,000km以下のエンジンオイル交換、走行の少ない方は半年に
1回交換をする。

定期的なバルブ回りと燃焼室のカーボン除去の実施です。(オイル交換2回に1回)

既にピストンリングが固着しているエンジンは踏み込んでリングの固着を改善させる
しかありません。

大きな出費になる前に予防がとても大事です。

ピュアテックエンジンは色々な工夫で出来ているとても優れたエンジンで
ウィークポイントが玉に瑕と言いたいのですが、瑕が多すぎるのです。

次はベルトが溶ける原因
つづく